(社)東京都トラック協会青年部ネットワーク
 


2003年(平成15年)4月25日
春号 No.27
(社)東京都トラック協会青年部発行
編集者  須田 庄治

物流新年度に突入、競争から共走そして共創へ
本部長 石川 康司

 4月1日から平成15年度に入りました。これはトラック運送事業者である私達にとって、本当に大変な年度に突入したわけです。4月1日から改正された貨物自動車運送事業法(物流三法)は、営業区域規制廃止や運賃・料金規制の見直しに目をやりがちですが、安全に対しての事後チェックが強化されていますので、運行管理を再度見直す必要があります。また東ト協本部4階の会議室がPM減少装置助成金臨時窓口として開設し、本部から各社に申請書類は送付されています。数年の延命措置ですが、自社の対象車輌を試算(区の助成を含む)してみたらKC−の酸化触媒は大型など7〜14万円位、中型は20万位、小型は3〜9万円位の負担になりました。U−は大半が代替か減車ですが数機種はDPFがあるので試算したら、大型で60〜90万円位、中型で80万円位でした。ディーラーや整備工場とも見積もりを含めて話はしてみると、あるディーラーは3ヶ月待ちの場合もあるとハッキリ言ってきたところもありますので、早めに代替か装着かを検討していかなければいけないと思います。
 青年部の15年度は、新年号の巻頭や3月に行なわれた中央研修会でお話ししましたが、数年前からスローガンに掲げているように「ヒューマンネット」を最大限に活用して部員間の連絡を密にしていきたいと思います。
 昭和27年以降に運送業が業種として認可を請けて、30年代に多くの会社が設立され、その時代は近所の同業社はみんなライバルでした。オイルショック以降は経済成長に支えら競争から共走状態でしたが、物流2法による規制緩和と現在の経済不況により競争状態に戻ってしまいました。しかし、業界として半世紀が経ち熟成期を迎えて、経営層も2世3世の経営者や新規参入の創業社長に変わりつつあります。戦後の創成期とは感覚が変化していると思います。各部員企業は営利企業ですので、商売に対しては自由競争が原則ですが、安全対策や環境問題など国民の生活の中での話は、別次元の話で進めていかなければならないと思います。今回の首都圏条例で私たち業界が常に悪者になっていたり、一般の人々の認識が物流実態とかけ離れていることは事実です。私達青年部員は業界経営者としての期間を考えると、自らのために長い年月をかけて一般の人々に理解していただく活動が必要だと思います。
 物流の新年度に入った今年度は「きょうそう」という言葉の中でヒューマンネットによる「共創」をテーマに、今できることと未来に向けて準備できることを皆さんと共に行いたいと思います。


委員会報告

●関ト協担当委員会
 2月14日(金)に、平成14年度関ト協青年部会見学会が 栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。現地に朝10時から集合して、講演・施設(サーキット)等見学をして、午後から、乗用車を使用し危険回避のブレーキ・スリップ(アクティブセーフティー)を参加者全員に体験してもらい、最後に懇親会をしました。
 第15回関東ブロック青年経営者研修会が、6月8日(日)に群馬県の伊香保温泉「福一」にて開催されます。その日は、朝から関東トラック協会青年部会の常任幹事会・第11期幹事会が行われて、午後から青年経営者研修会が行われます。
 9日には、関ト協青年部会第9回チャリティゴルフ大会が行われますので、奮ってご参加をお願いします。

関ト協担当委員長 篠本 密治


●研修委員会
 平成15年度の研修概案(総会にてご提案予定)が、先の研修・組織合同委員会にて決定しました。
 本年度は、業界全体に排ガス規制の実施等の緊急な課題があるため、通常の研修スケジュールとは違う形で開催することになる予定です。
1.リーダー研修会として、年度中盤の数ヶ月に渡り、夜間2時間程度の専門的な研修会を5日程度開催いたします。講師として全ト協の方などにお願いする予定です。
2.7階会議室を利用した、講演会を開催します。多数の皆様にお見えいただけるよう、総合的なものにする予定です。
3.海外研修の開催を検討しています。訪問先などご希望がありましたら、研修委員会までご連絡ください。
是非、本年度も青年部研修会を有効にご利用くださるようお願いいたします。  

研修委員長 三橋 一郎


支部だより

◇大田支部
 大田支部青年部は、2月22日(土)に、日野自動車御前山工場にて、研修会を行いました。午前中は様々な車種(セミオート車、ダンプ等)を用意していただき、バンクや悪路等の試乗、午後からは環境問題(NOx法やPM法等)の座学を行い、我々がこれから避けて通れない大問題について、意見交換をし、充実した研修会になりました。日野自動車のスタッフの皆様には大変お世話になりました。その後は鬼怒川観光ホテルに宿泊、宴会の席では一部青年部による宝塚もビックリ!の「舞踏会」も見ることができ、益々親睦を深めることができました。翌日は、日光ウエスタン村等を見学し、無事一泊研修会は終了しました。お疲れ様・・・。

情報通信員 鈴木 豊 力運送(有)


◇板橋支部
 平成15年3月6日(木)に、今年度最後の第4回研修見学会を実施しました。
 開催場所は板橋区のいすゞ自動車(株)内の会議室をお借りして、あいおい損害保険(株)様の計らいにより、会社経理の読み方「会社の現状分析と比較」の講習会を開きました。当日は雨にもかかわらず青年部員のほとんどが参加しました。
 2時間余りのため、全てを理解するのには少々時間が足りないようだったので、のちに各自であいおい様に出向けば、分からないことは教えてもらえることになりました。
 また、今年度最後の研修会だったので、次年度の計画などをも話し合い、これからも幅広く情報交換をしていくということで閉幕しました。

情報通信員 太田 実 北斗システム輸送(株)


◇練馬支部
 2月7日(金)練馬区光が丘区民ホールにて、講師を招いて研修会を行いました。
 内容は就業規則などの見直しに始まり、助成金、物流三法まで幅広く、短時間ながら大変充実した研修となりました。その後 参加者全員で新年会を行い、運送業界にとって険しい一年になるだろうこの年を一致団結してがんばろうと大変盛り上がりました。

情報通信員 木原昇治 (株)相互梱包運送


◇台東支部
 台東支部では、例年とは少し趣を変え、不景気の暗い雰囲気を吹っ飛ばそう!ということで新年会を2月1日、「瓢亭」という普段はちょっと敷居の高い高級料亭で行いました。見たことのないような食器や料理が並ぶ中、今年から加わった強力な新メンバーとともに、ディーゼル規制や運賃低下等、迫りくる料亭以上に高い敷居?を乗り越えられるようにと、おおいに盛り上がりました。
     
情報通信員 島村 栄一 島村運送(株)


◇江戸川支部
 江戸川支部青年部(部長 森本勝也 東亜物流)は、毎年恒例としている青年部の親睦旅行を、2月8日(土)〜2月9日(日)の一泊二日で行ってまいりました。年が明け、部員同士が最初に顔を会わせるこの時期に、新年会を兼ねての親睦旅行は、江戸川支部青年部の伝統的行事となっており、これを楽しみとしている部員も少なくないようです。例年、年が明ける前から、親睦旅行の場所を決めるのに皆さんそれぞれお好みがあるらしく、いろいろな意見が飛び交うのですが、今回もスッタモンだした揚げ句部長一任で熱海に決定いたしました。(えっ、結局熱海なの・・・という意見が大半でしたが。)
 この時期の熱海は、ちょうど梅祭りの真っ最中でかなりの人で賑わっており、東京から車で向かった部員は市内の渋滞に巻き込まれ、宴会開始時刻にぎりぎり到着したという状況だったようです。全員揃ったところで、森本部長から今年の青年部の活動についての所信挨拶がありその後宴会の開始となりました。終始、楽しくにぎやかに、且つお仕事の話もちょっとだけしながら、熱海の夜は更けてゆきました。宴会後は、疲れて部屋で休む者、マッサージを頼む者、はたまた、夜の熱海へ繰り出すなんて強者もいたり・・・。この日ばかりは、お父さんたち、ただの動物のオスに戻っていたような・・・、そんな江戸川支部青年部の熱海親睦旅行でした。
       
情報通信員 加藤和彦 (有)藤岩運輸


三組織合同セミナー・新年会に参加して

 毎年恒例の三組織合同セミナー・新年会を、2月4日ホテル海洋で行いました。今年は、壮年部に講師及び会場の選定をしていただき、三組織総勢で約120名が参加しました。今回は、読売テレビ解説委員の辛坊治郎氏を講師にお招きし、「テレビのウラオモテ〜メディアにダマされるな」をテーマに、我々が普段見ているテレビ番組の報道の仕方や作成者の意図などについてユーモアをまじえて語っていただきました。辛坊先生は、具体的な事件を例に挙げ、その事件に対する各テレビ局の報道の仕方の違いを説明し、情報とは、我々視聴者に伝達して来るまでに、いろいろなプロセス、様々な原因でゆがんでおり、断片的な事実から、その向こう側の真実、全体像を見つけることが重要であるとおっしゃいました。
 毎日、断片的な情報、未確認の情報ばかり伝わってくるイラク戦争の報道を見ていると辛坊先生のお話していただいたことが、とても実感として湧いてきます。
 なお、改正物流二法の施行、環境規制の開始など本年は業界にとって頭の痛い問題ばかりですが、新年会では、壮年部、女性部の方とも楽しく懇談し大変有意義な1日でありました。

東日本ブロック青年経営者交流会に参加して

 平成15年2月7日、ホテルJALシティ四谷にて東日本ブロック青年経営者交流会が開催された。
 第一部の研修会では神奈川県トラック協会青年部会から「物流と環境の共生」について話しを伺った。
 神ト協青年部会では、物流業界における環境問題への取り組みを提言書という形でまとめ上げた。
 はじめに、神ト協 吉田青年部会から「厳しい経営状況下での環境対策に伴う我々の投資は経営に大きな影響を与えるものの、物流業界として法令・条例の遵守しなければならない・・」など、提言書に至るまでの経緯をご説明いただいた。
 続いて、提言書の内容について神ト協の小瀬村氏よりご説明いただいた。「提言書では業界の環境問題について様々な解決のアプローチを示しているが、重要なことは物流業界が一丸となって環境問題に取り組む姿勢です」とのことだった。また「今後の活動として、この提言書を核として物流業界のステークホルダーがオープンに議論できる場を作ること・・」と我々を取り巻く各種関係団体へ提言活動を展開していきたいとのお話しを伺った。
 この神奈川県トラック協会青年部会から発信された波が、大きな波となって全国に拡がることを強く願った。

関東トラック協会青年部会研修見学会に参加して

 2月14日、栃木県トラック協会青年部会が幹事県となり関東トラック協会青年部会研修見学会が開催された。開催場所は、栃木県芳賀郡にあるモータースポーツで有名な「ツインリンクもてぎ」である。
 午前中は、アクティブセーフティートレーニングパークの喜美候部浩二氏をお招きし「交通安全の考え方として」をテーマに日常の運転上の注意点として速度、距離感、事故多発時間帯などについてお話していただいた。交通安全については常日頃から留意していることであるが、改めて考えさせられる講演であった。また、危険な状況を招かないための運転を行うためには、危険を知ることが必要であるという考えのもと悪路での自動車のドライビング体験も行った。
 午後からは、ホンダコレクションホールやグランドスタンドなどの施設見学を行った。施設内にはF1をはじめホンダ50年に渡る名車が展示されており、モータースポーツファンにとっては夢のような場所であった。また、二足歩行で有名なロボットであるASIMOも展示されていた。2003年は、漫画の世界では鉄腕アトムが誕生した年であるがその様なロボットは、まだまだ先のようだ。
 研修見学会の後は、各県青年部会との交流会を行い、関東トラック協会青年部会のさらなる活性化を誓い合った。

全国物流青年経営者中央研修会に参加して

 3月7日、西新宿のホテルセンチュリーハイアット東京にて、第12回全国青年物流経営者研修会が開催された。この研修会は、全国の青年経営者が参加する年に一度の研修会であり、年々参加者も増え、今回は約500名が参加した。研修会は、2部構成になっており第一部は、「高速道路料金は無料になるのか!?」と題して、作家の猪瀬直樹氏により、道路関係四公団民営化推進委員会での議論を基に講演が行われた。猪瀬氏は、高速道路は作っても利用者がいなければ意味がなく、利用率を増やす必要性があるとし、そのために、高速道路料金の引き下げとともに、夜間割引やアクアラインを半額にするなど、全国一律の料金体系を改め、通行料金が高すぎるため車が走っていない現状を解決すべきであると述べた。
 我々としては、利用したくなる高速道路料金、渋滞の少ない高速道路を国が早期に実現しもらうことを望むだけである。
 また、第2部では全国の青年経営者が10人程度のグループにそれぞれ分かれ「あなたの経営ノウハウを教えてください〜私はこうして危機を乗り切る!!」をテーマにディスカッションを行った。約一時間半にわたるディスカッションでは、参加者が自社の具体的な経営上の問題点や今日の厳しい経営環境下における経営戦略について意見交換した。同じ運送業界に身を置いていても、皆それぞれ意見や考えたが異なり、大変刺激になった。参加者はそれぞれ今後の経営に役立つヒントになるものを持ち帰れたのではないだろうか。